ニューキノロン系の抗生物質とは

ニューキノロン系の抗生物質は、病院で処方されるものではクラビットが一般的です。抗生物質には、いくつもの系統がありますが、ニューキノロン系はその中のひとつで、レボフラキサシン(商品名クラビット)レスフロキサシン(商品名オゼックス)ガレノキサシン(商品名ジェニナック)等です。

ニューキノロン系の抗生物質は広い範囲の病気に使われて、血中での濃度が高くなればなるほど効果は上がります。薬剤の効果が上がったことも有り飲み方も分割して服用するよりも一回で基準量を飲みきって、効果は1週間と長続きするようになりました。グラム陰性菌、陽性菌、マイコプラズマなどの菌に対して効果的で、その使用範囲は広くなっていますが、耐性を懸念するためか必要なだけ使うように注意を喚起されています。

クラビット(成分はレボフラキサシン)は2015年抗生物質の売り上げで2位です。服用が1日1回で済みますことができ、飲み忘れもありません。体内の血液中の濃度を一気に上げるこの方法が一番効果があったそうです。薬の仕組みは細菌のもつ増殖に必要なDNA欠かせない酵素を破壊して、細菌の細胞を合成することを阻害します。クラビットしか効果のないものに赤痢菌、サルモネラ属、レジオネラ属の細菌が挙げられます。

オゼックス(成分はレスフロキサシン)もやはり広範囲に使用できて、ペニシリン系やセフェム系に対するアレルギーを持つ場合に、服用しても良い薬剤です。本来の副作用を考えて抗生剤の小児には用いられませんでしたが、改良を重ね有用性を認められ小児用が広く使用されています。成人用は多く販売されていますが、小児用は国内初で特徴的だといえます。ニューキノロン系はカルシウムと結びついて骨の発育障害を起こす副作用があるので小児には忌避すべき薬剤だったのですが、オゼックスとバクシダールは小児も服用できます。

これらのニューキノロン系の抗生剤の特徴は服用後、効率よく腸から吸収されて体内を移行します。吸収される率が多く90~95%が取り込まれ、注射で薬剤を投与したのとほとんど変わりません。また、臓器に入り込むのもたやすく効いてほしい患部へ移動しやすいのが特性で、このため良く効く薬だといえるのです。ただし、使い勝手が良い抗生剤なので使用しすぎると細菌に対する耐性ができてしまいますので、同じ抗生剤を使いすぎないようにしましょう。

ごくまれに病状次第でマクロライド系のジスロマック(成分はアジスロマイシン)をクラビットを交互に使って治療するという方法があります。これは強い作用のふたつの抗生物質を使って一気に病原菌を死滅させるという意図で、ローテーションを組み服用します。この場合は医師の指示のもと行うのであれば良いのですが、例えば手元に残っていたジスロマックとクラビットを一緒に飲み合わせるのは危険です。