ジスロマックは子宮頸管炎の治療にも

子宮頸管炎の治療にもジスロマックは広く使われています。子宮頸管炎は、子宮頸管内の粘膜に感染で炎症を起こす症状で、膣炎などが上の方に広がったことが原因と考えられます。女性の半数以上が掛かったことがあるともいわれる症状です。急性と慢性とに分けることができて、慢性化すると経口の投薬だけで治すのは難しくなります。

子宮頸管炎は菌が原因で起こりますが、多くの原因はクラミジアで、女性の場合は自覚症状があまりなく、気がつかないうちに炎症が広がり、子宮頸管まで炎症が及んでしまうと考えられます。外的な原因としては、出産や中絶の手術時に傷から細菌が入ったり、子宮外避妊具などから細菌が入るなどが考えられます。原因の細菌をつきとめ、抗生物質や抗炎症剤を用いて治療をすすめます。

クラミジアの発症は多く、子宮頸管炎まで進行する場合はクラミジア性子宮頸管炎と呼ばれます。クラミジア性の場合は、感染してから1週間から3週間で発症します。クラミジアにとても有効で他の病原菌にも広く使用できるジスロマックは、子宮頸管炎の場合にも高い頻度で使用されます。

平成16年に厚生労働省の認可を受けジスロマックが使われるようになりました。それまでのクラミジアの治療では薬を何度も服用する必要がありましたが、ジスロマックの場合は、1000mgを一回服用するだけで薬の効果は1週間続きます。そのため飲み忘れなどに心配もなく薬の効果がじっくりと患部に効くようになりました。ジスロマックは抗生物質のマクロライド系に属し、成分はアジスロマイシンです。

ジスロマックは、それまでの抗生物質とは別のメリットがあります。胃酸の影響を受けない点で、胃で薬の効果を失いません。また、体内の白血球に入り込むことができるので体内の感染患部に必ず行きつくことができるという利点もあります。白血球は体内に異物が入ったり、細菌が入ってくると身体から排出しようと働きかけます。ジスロマックのアジスロマイシンはその白血球に入り込むので間違いなく感染のあった患部に働きかけるのです。また、妊婦の服用も可能で、クラミジアに感染した恐れのある妊婦でも服用できます。

ジスロマックの副作用はとても少なく、最も一般的なものが下痢です。この副作用はジスロマックだけでなくマクロライド系の抗生物質全体にも言えることですが、腸内の細菌のバランスがくずれて、また、腸の動きを活発にする力も働いて下痢になりやすいと考えられています。

子宮頸管炎は長引くことなく完治しますが、放置してしまうとさらに感染が広がることが予想されます。子宮頸管から子宮、卵管へ広がってしまい、骨盤内炎症性疾患となります。その場合、不妊症になったり、子宮が傷ついてしまったりと深刻な病状にすすむ可能性があります。